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なりたい→やりたい→満たしたい
幼少期や学生時代に、
「大人になったら、なにになりたい?」
と質問をされた経験がある人は多いと思います。
「なにになりたいのか」を考える機会は多々あり、「なりたいもの」を明確に答えられる人は多くいます。
しかし、「やりたいこと」や「満たしたい気持ち」には意識が向いていないという症例が非常に多いです。
ご本人様の承諾を得た上で、実例を紹介します。
幼少期に両親が離婚し、母子家庭で育ったKさんという女性のお話です。
Kさんは、パティシエになりたいという夢があり、その夢を叶えるために専門学校に通い、資格を取得しました。
Kさんには妹さんがいて、Kさんのお母さんは娘二人分の教育費や生活費を稼ぐためのお仕事と子育てを両立されて、とてもご苦労をされたそうです。
Kさんは専門学校卒業後、高級ホテルで働くパティシエさんに弟子入りをする形で、就職をしました。
しかし、その師匠のパティシエさんの指導が 厳しく、3ヶ月で退職をしました。
Kさんが言うには、
「本当は1ヶ月で限界だったけど、自分が甘えているだけだと思って、そこから2ヶ月は毎日なにかが壊れていくのを感じながら仕事に行った」
ということでした。
退職後、Kさんは、お母さんの気持ちを裏切った自分自身への否定的な感情が膨らんでいき、だんだん何も行動する気が起きなくなり、メンタルクリニックを受診されるようになりました。
Kさんは接客業のアルバイトで生計を立てていましたが、お母さんと妹さんにパティシエを辞めたことが伝えられず、退職してからずっと、「パティシエの修行を頑張っている」と嘘をつき続けたそうです。
そして、メンタルクリニックに通い始めてから約1年が経った頃、Kさんは自殺未遂をされましたが、幸いなことに発見が早く、命が助かりました。
このタイミングで、Kさんは当カウンセリングを初めて受けることになりました。
「パティシエさんになって、なにをやりたかったのか」を聞きました。
Kさんは、すぐに答えることができませんでした。
1分程度考えあぐねてから、
「健康に悪影響を与えないケーキを食べてもらいたかったです」
という答えが返ってきました。
具体的にどういうことかを掘り下げて聞いてみたところ、
「ケーキは、血糖値や悪玉コレステロールを増やしたりして、体に良くない影響を与えるけど、食材を調整すれば、健康に悪影響を与えないケーキを作ることもできます。そういうケーキをお客さんに食べて喜んでもらいたかったです」
とのことでした。
Kさんが弟子入り をしたパティシエさんは、そういった健康面を考慮した食材を使って、美味しいケーキを作っていたそうです。
Kさんのお話を聞いて、
「なんで、健康に悪影響を与えないケーキを食べてもらいたいと思ったんですか」
と質問をしました。
Kさんは、
「妹が甲殻類アレルギーで、食べたいのに自由に食べられないのを何度も見てきて、いろいろな方法でケーキが作れるようになれれば、卵アレルギーの人にもケーキを食べてもらえたりして、妹みたいに食べ物のアレルギーで悲しい思いをするような人を一人でも減らしたかった」
というお話をされました。
Kさんのその気持ちを満たすのは、「高級ホテルで厳しい修行に耐えながらパティシエとして一人前になる」という方法しかないでしょうか。
「なりたいもの」は、「やりたいこと」や「満たしたい気持ち」を実現する、「手段の1つ」でしかないのです。
「なりたいもの=手段」は、実現できないことがしばしばあります。
しかし、「やりたいこと」や「満たしたい気持ち」が明確になっていれば、また新しい別の手段を探すことができます。
Kさんは、当カウンセリングを受け始めてから、わずか2ヶ月で、精神疾患が完治し、メンタルクリニックの医師から「通院不要」と診断されました。
「やりたいこと」や「満たしたい気持ち」が明確になったKさんは、副業可能な営業職に就職し、営業の仕事をしながら、ケーキ屋さんのお仕事もするようなりました。
それから数年が経ち、営業職で得た収入を大事に貯めたKさんは、現在では自分がオーナーのケーキ屋さんを出店し、「健康に悪影響を与えないケーキ」や「お客様の要望に合わせてアレルギー食材を使用しないケーキ」を提供しているそうです。
「カウンセリング」と「コーチング」を組み合わせたことにより、お役に立つことができた事例となりました。
もし、「やりたいこと」や「満たしたい気持ち」が明確になっていない場合は、明確にするためのお手伝いをさせていただきますので、cocofiのカウンセリングやコーチングをご活用ください。
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